筆者は「ユーザー」の視点に立っているようでいて、その「ユーザー」像をあまりに画一的に把握していないか。
「調べろ」「聞けばいい」という人たちは、「目的地まで到達できればいい」という程度の「ユーザー」。他方で筆者は、「ある程度システムの全体像をわかったうえで、その設計された通りにことを運びたいユーザー」(辛辣なことを言えば、前回の記事では、筆者はそのために必要な労力を払ったとは思えなかった)。この部分では私は筆者に共感するが、両者の間には、わかりあえない意識の差が存在するとも思う。
前回の記事のコメントで、「調べろ」「聞けばいい」派が多かったのは、「全体のシステムなんて知らないけど、結果的にいつも目的地に到達できているから満足」という「ユーザー」が、(筆者にとっては意外にも?)多いのでは?という現実。彼らは現状に満足しているのだろう。
問題提起が共有できないのは、書き手の表現力の問題でもなく、読み手の読解力の問題でもなく、単に「問題を共有していない」という現実。どっちがお利口さんで、どっちがお馬鹿さんという次元の話ではない。
サービス提供者の側からすれば、「UIを改善する」も「わかんないなら聞いてくれ」も、どちらも選択肢の一つ。結局は、費用対効果の問題…ということにはなりそうだが。